第112章 小泉さんがキスされた

平野優真も、気づいていなかった。

送信してすぐスマホをしまい、また仕事に戻る。

一方の小泉大輔も返信はなし。たぶん、向こうも忙しいのだろう。

南雲玲奈が香澄を車に乗せた頃には、志村千夏もすでに知らせを聞きつけていて、テンション高く褒めちぎった。

「うちの香澄ちゃん、ほんっとにすごい! 天才じゃない! 初めての出場でこんな大きな賞だなんて、もう凄すぎて……おばちゃんまで誇らしいよ!」

南雲玲奈も、胸がいっぱいになるほど誇らしかった。

香澄の頭をそっと撫でて言う。

「今夜、お祝いしに行こうか? おじいちゃんとおばあちゃんも誘って、みんなでおいしいもの食べよう」

褒められて香澄の頬...

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